【P4A】23話 何かが引っかかる
2012年3月17日 アニメ・マンガ菜々子の死に続き、原作で最も過酷な選択肢を強いられるシーンがやってきてしまいました。
ちなみに私は選択を失敗して2回ほどBADへ行ってしまいましたよ…うん、とても後味悪かった。
しかもさー…叔父さんが「ありがとうな…」とか分かってる風にお礼を言ってくるというね…。(俺の替わりにすまない的な意味も含まれてるだろうな、と)
そんなシーンをアニメ版がどう描いてくれるのか楽しみにしておりました。
●アバンのベルベットルームもOPも無く、『PERSONA 4 The Animation』の文字だけで始まる。この演出はとても良いと思いました。いつものノリノリのOPとか聞いてる場合じゃないもんな…。
●ICUで菜々子の遺体を前に呆然とする悠くんと、臨終に間に合わなかった遼太郎叔父さん。
静かなだけに切ない…。ICUの外では女の子達が泣き崩れ、男性陣は無念で怒っているのが対照的。
●空気の読めない(笑)足立情報により、失意のままに出て行った叔父さんが生田目の病室に行ったのでは?と分かる。
ここはゲームだと、「被害者と加害者を同じ病院に入れてるのか!」と怒る皆が見られるんだけど…まあ尺の問題かな。
完二が足立を締め上げて(笑)、部屋の場所を吐かせるってシーンもさすがにないか。
●娘を奪われた遼太郎さんは、殺意を持って警護の警官を振り切って生田目の部屋に入ろうとするけど…彼も重傷なのでそこで倒れてしまいました。この辺の必死さに涙する…。
あと、ここで足立が「僕だって殺してやりたいくらいだよ…!」と松葉杖を握りしめるのが…ねぇ。何かねぇ。
●運良く(…)警備も居なくなったので、物音がした生田目の部屋に入ったら、窓が開いていて逃げようとしてるように見えました。
これがまた…タイミングがあざといというかね。こういう状況に何故になった、というね。(いろいろ含んでおります)
●「お前だけ生きて逃げるつもりか」…悠君の押し殺した声が…ちょっと怖い。静かな怒りを感じます。
●0時になって、部屋にあったTVにマヨナカテレビらしきものが映る。生田目シャドウ(?)は底に居る皆を煽るように、「救済は失敗だ」「俺はまだ救済を続けるぞ」「法で俺は裁けない」「生きるも死ぬも一緒だから好きにすればいい」とTVの外に居るみんなに話しかけてきます。
これ、ちょっとおかしいんだよね。まるで会話しているみたいなタイミングで、中から声が応えてくるってのが。
●それを聞いて、男性陣がだんだん荒っぽくなってきます。「法で裁けないなら俺たちで裁く事は出来ないか」という陽介、「お前を許す気はねえ」という完二。そして悠君はただ無言でそのやり取りをずっと見ていました。…ちょっと目が怖い…。
●生田目はTVの中の自分が言ってることを否定するけど、ここまであからさまにあおられるとね…菜々子が息を引き取った直後だし、みんな冷静で居られるハズがないし。
●生田目に詰め寄る完二、それを止めようとする雪子、直斗はTVがここにあることから生田目がそこへ逃げるかもしれないが…「一度入ったら二度と出られないかもしれませんけど」と。
この時の直斗も、ゲームの時ちょっと怖かったなぁ。
彼女は、探偵という肩書きを持ってたのもあって「法で裁けない事件」というのをいくつも見てきたのかもしれませんね。
●この言葉で、皆気付いてしまうんですよね。生田目を法では裁けないけど、彼らが直接手にかけるのではなく処罰する方法が1つだけあるってことに。
《テレビの世界へ、落とすか落とさないか。》
●この選択がゲームで出たとき、心の中がザワっとしました。ゾっとしたというか…。
つい最近まで、P4の皆は本当に明るくて前向きで過ごしていて、菜々子も助けることが出来て。
だけど、菜々子が亡くなってからどんどん暗い方向に話が向かっていって、とうとうこんな恐ろしい選択を突きつけられることになってしまうという。
●完二は報復する気満々。直斗はその方法を掲示して。陽介は何よりも好意を寄せてた小西先輩を生田目に殺されてると思っているので、もう歯止めがきかないし。
りせは「本気なの…?」とおびえ、千枝は「良いとか悪いとか、そういう問題じゃないじゃん!」とやり方を否定していて。雪子は駄目!と止めようとする。
●ここで、ゲーム原作だと陽介に「その前に俺はお前の意見が聞きたい」ってふられるんですよね。
ところが、アニメの方は違いました。この期におよんで「違う!」と否定する生田目についに我慢がならなくなったのか、それまで黙っていた悠君が生田目の首根っこを引っ掴んで、ズルズルと引きずり始めました。
いやマヂで怖かったこれ!!!!!! 無言で引きずっていくから余計に怖い。
●止めようとする女性陣を遮って「関わりたくないヤツは出て行けばいい」という陽介も生田目に「見苦しいですよ」と言う直斗も怖い。もう怒りで皆が我を忘れてますよ…。
●悠くんは暴れる生田目にはおかまいなしに、TVの中へと落とそうとします。もう目が…マジ。
「救いたかっただけなんだ! 殺されないように!」という生田目の最後の叫びも耳に入ってない様子だったけど…。
●一瞬、菜々子の笑顔が悠君の頭によぎったようで…すんでの所で踏みとどまりました。
あああああ…よ、よかったぁああああぁあ!
まさかのBAD ENDを1回見せてみるパターンかと思ってすごい焦った!!!
●このままほおっておけないと怒る陽介たちに、「それじゃあこの男と同じだ!!!」と叫ぶ悠君。
そうだよね…掴まってた時ですら、菜々子は「お兄ちゃん 喧嘩しちゃダメだよ…」って言ってた。
お父さんとお兄ちゃんが不穏な空気の時も「ケンカ……?」って心配そうにして。
基本的に争う事が嫌いなんだよね。そういう想いが多分、菜々子の姿と共に一気に溢れて来たんじゃないかと思う。
●「何かがひっかかる」「俺たちは何かを誤解しているんじゃないか」。
「俺たちの目的は、真実を知る事だ」。
やっとここへたどり着いた。「落ち着け、陽介」と静かに言う悠君もいいね。
ゲームだと皆と落ち着かせる為に叫んでた。
でその後、りせが「ね、みんな深呼吸しよ」ってフォローしてくれるんだよね。こういう女の子の気遣いがいいな、と思った。
●みんな冷静さを取り戻し、一度考えを整理してみようということになった。
ここで、【愚者(The Fool)】のアルカナのコミュニティはMAXへと到達します。そして特別捜査隊のコミュは【審判(Judgement)】のアルカナへと変化するんですよね。
●生田目が山野真由美を殺した動機がいまいちハッキリしない。ということから話し始めると、やっぱり何かおかしいと皆気付きます。だけど、そこから先が上手く整理が出来ない。
さらにここで初めて、みんなクマがいつの間にか居なかった事に気付く。てっきり菜々子の所に居るのかと思いきや、外で電話かけても繋がらない。
●ひとまず、今日はみんな休もう。と悠君が提案。マヨナカTVが映った後だし、0時とっくに過ぎてるもんね。外は雪がしんしんと積もり始めてました。
●「俺は大丈夫だから」。って言ってるけど、やっぱり皆心配なのか、帰るのを遠慮しているけど、陽介に促されて帰り始めて、菜々子が亡くなってから悠くんは始めて1人に。
雪が落ちる空を見上げていたら、菜々子との約束を思い出してしまった。
「雪が降ったら お兄ちゃんと雪だるま作る」
「ああ、大きいの作ろう」
もう、その約束も叶わない。またここが余計なBGMとか一切入れないで、静かな風の音くらいしかなくて、すごく寂しいんだよ…。やってくれるぜアニメスタッフ。
なんて切ない演出してくるんだよ…。
●ここで今まで耐えて来たのが、1人になったのと雪の寂しい雰囲気で一気にきちゃったんだろうなぁ。菜々子の名を呼んで涙がこぼれてしまって。
そこに帰ったハズの陽介が戻ってきました。何かこの時の陽介の顔がね…困ったような感じでなぁ。
「やっぱり大丈夫じゃないじゃねぇか」みたいな顔で。悠君がやせ我慢して「俺は大丈夫」って言ってたの分かってたんですよねぇ。
または悠くんがもしかして、一人で暴走するかも?と思ってきたのかな?
●「あの時、思いとどまったのは本当に正しかったのか…」
「くそっ…くそう…」って押し殺したように言いながら止めどなく涙を流す悠君が痛々しい。
泣いてる顔を見ないようにして、何も言わないで肩を貸してやる陽介が男前でした。
●アニメの悠君はこういう部分で、人間味があって等身大な高校生男子なイメージが見えて良いと思います。こういうとこで個性があると、あ、これが悠君なんだ。と納得出来る。良い演出だったと思います。
●アイキャッチにいつものSEがなかったのも、この静かな悲しみと、やり場の無い怒りのシーンを彷彿とさせて良かったと思います。
●そして知識が上がってさりげなくステータスがMAXに到達していた(笑)
●翌日、改めて皆で生田目についての「誤解しているかもしれないこと」「何かが引っかかる」ことを話し合い。
その最中、悠君が自分に届いた脅迫状に違和感があったことに気付きます。
●1通目の「コレイジョウ タスケルナ」、2通目の「コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテコロサレルヨ」
どちらも、「救済をする」と言っていた生田目の言葉と矛盾している。そうそう、事件の違和感ってのはムジュンを探すことから始まるのよ、ナルホドくん。
●ちなみに翌日になってもクマはまだ見つからず。陽介が心配しまくって電話をかけまくっていたのに…。陽介ほんとにイイヤツだよ。
●脅迫状の文面から、生田目ではない誰かが出した可能性が出て来た。このあたり、ゲームでも「わ、そうか!」と今更ながらに違和感に気付きました。てか、直斗なら記憶力もいいし、早めに気付きそうな気もするけど(笑)
●そこで、生田目の話をもう一度聞くことになり、彼が何をしようとしたのかをハッキリさせます。
生田目は脅迫状のことは知りませんでした。
●「理解出来るのは俺たちだけです」と昨日は自分を殺そうとTVに放り込もうとしていた相手が、話を信じてくれると分かって、生田目も全て語ってくれます。
●あるとき、テレビの中に手が入る事に気付いた生田目。これも悠君と一緒で、ある日突然気付いたんだよね。この二人の共通点、大事なとこです。
●山野アナと小西先輩の事件を経て、マヨナカテレビに映った人間は殺されるんじゃないかと気付いて、小西先輩に警告したり、警察にも電話したけど信じてもらえなかった。
だから、その次に雪子が映った時に信じてもらえないならさらって匿うしか無いという考えにいたってしまった。
さらに、テレビの中ならば犯人も手出しが出来ないだろうし、ほとぼりが冷めたら出してあげればいいんだ、と。
●自分にはそれが出来る、それが使命だと思ってしまった。
●だけどそもそも、手を入れただけで中に入って大丈夫かどうか確かめもしないで実行した時点で…まあ、生田目は焦り過ぎだったなとしか言えない。安全が確認出来たうえでやるならいいのにね…そういうことすら相談できる相手が居なかったから、「何とかしなきゃ!」の考えて突っ走ってしまって、結果が空回りしだもんね。やるせない。
●しかも、生田目が誘拐してテレビに入れた雪子たち以降、彼女達は無事にその後外に出て来て殺されずにすんでるから、自分は助けることが出来たんだ、間に合ったんだと思ってしまったと。
実際に助けに行ってたのは悠たちだったのに、悲しい勘違いとすれ違いが続いて、ついに菜々子の事件に至ってしまったわけで。
●でも菜々子を誘拐して自分も中に入ったら、自力で出る方法も無い場所だと分かった。シャドウもウロウロしていたハズだし…その時にはちょっと錯乱もしてましたしね。
●彼は殺人はおかしていなくて本当に助けようとしていけど、その方法が間違っていたわけで。
…あとは、何故マヨナカテレビに雪子達が映ったのか。これが問題。(のちのち明かされるわけですが)
●その頃、クマは何も出来なかったことに落ち込み、しかも自分が何者なのか分かったら自分には居場所が無いことに気付いてしまった。1人、霧の中でみんなにお別れを言うクマ……。悲しいよぅう…やめてくれぇええ。このさびしんボーイめ!
●だけど、クマが消えたのと引き換えになったように、菜々子が息を吹き返しました。
ここ、アニメのみだと分かりにくいかもなんですが、菜々子の死因は元々原因不明で、おそらく霧の影響とシャドウの暴走によるものなんですよね。肉体的にというより精神的に消耗したんじゃないかなぁと私は思ってるんですが。SPが無くなったら次はHPを消費していく、みたいな。
テレビの中の世界って、人の心の世界のようなものですからして。心が死んだら身体も死んでしまった…みたいなものかなと考えてました。
原作ゲームだと、番長たちが生田目を落とす事を止めて、真実に向き合おうとしたことで、その後に生田目の病室を出ると「菜々子ちゃんが…!」と看護師さんが伝えにくるんですよね。
●アニメ版はその前に己の選択が正しかったのかどうかに思い悩む、やりきれない気持ちで涙を流す悠君を表現してましたが、それはそれで上手いなぁと思った。
●菜々子復帰で叔父さんも泣きながら悠くんにすがり付いて嬉しそう。だが重症なんだから無理すんな(笑)
おかげで皆にも明るい顔が戻ってきたし、やりとりも明るくなってきた。
●こたつで寝入ってしまう悠君、新しいこたつは買いに行ったようで(笑)
握ったままの携帯に、学校の友人達からのメールがたくさん入っていたのが嬉しかった。こんなとこまでちゃんと描いてくれるなんて。悠君の家族が大変だったと聞きつけて、みんな心配してくれてるんですよね。こういうとこにもちゃんと絆を感じさせるなぁ。
●寝てる間に勝手にベルベットルームで召喚される(笑) ちょ…そんな強引なw 【審判】と【女帝】ゲットのお知らせです。これであとは【世界】だけかな。
一度、立ち止まってみた方が良いのかもしれませんな。とイゴールさんの言葉。こうやって時には方向性を記してくれるのがベルベットルームのいい所。ちょっと謎めいていて分かりづらい指針なんだけどね(笑)
●叔父さんに「久保美津雄事件」について聞いたら、怪訝な顔をされたけど、悠くんが真剣なので聞き込み成功のようです。
事件に関わることは賛成してないだろうけど、何か大事なことをしようとしてるのは分かってくれたんでしょうね。
●翌日の聞き込み後に愛家で食事しながら推理するも、なかなか進展無し。そうこうしてたらあいかちゃんが妹さんのお祝いとドン!とスペシャル肉丼サービス(笑)
しかも悠くん、勢い良く食ってる!(笑)……これは…ステMAXだし、完食出来るんでは…?と思ったら数十秒で食いやがった(笑)
●いっぱいいっぱいで食事どころじゃなくて、やっと空腹感じ始めたのかもしれないが、いきなり肉丼はキツくないか(笑)
肉3kg、ご飯3kgだぜ…?
●ゲームでの聞き込みは町中を回って人々と会話しても「半年前だとさすがに覚えてない」とか「怪しい者?見た事ないよ」という答えくらいしか返ってこないんですよね。つまり不審者は居なかったという結論。
●これって生田目の時と似たようなことになってると分かるんですよね。見えてるけど見えない。つまり居ても気にならない。
●頭を冷やしてくると外へ出て行った直斗の後に続き、悠と陽介も出て来て、脅迫状を出して来た人物についての整理。
山野アナと小西先輩と接点があり、特別捜査隊の行動を把握することが出来て、堂島家に怪しまれずに近づけた人物。
●そのすべての条件を満たす人物……悠君はここで誰か思い当たった人物が居るようです。
●ちなみにゲームだと、ここでその人物は誰か…の選択肢が出てくるんですが、捜査隊の皆を含み全ての名前付きキャラの名前がズラっと選択として出てきます(笑)
さすがにここまで来ると消去法で誰だか分かってはくるんだけど、その選択肢の量に一瞬引いたのを覚えてる(笑)
「絶体絶命都市」より選択肢の多いゲーム、始めてみたわ、と。
●「ジュネス王国が攻めてくるぞー! いやマジで」も再現されてて笑いました。こんなとこまで忠実に(笑)
ってことで、次回へと続く。
予告のサブタイトルを見るに…ダンジョンの中まで行って対峙するところまでは、やりそうですね。
ってことは1話で撃破されてしまうのだろうか、尺的に(笑) 生田目戦もAパートで片付けられちゃったしな。
ちなみに私は選択を失敗して2回ほどBADへ行ってしまいましたよ…うん、とても後味悪かった。
しかもさー…叔父さんが「ありがとうな…」とか分かってる風にお礼を言ってくるというね…。(俺の替わりにすまない的な意味も含まれてるだろうな、と)
そんなシーンをアニメ版がどう描いてくれるのか楽しみにしておりました。
●アバンのベルベットルームもOPも無く、『PERSONA 4 The Animation』の文字だけで始まる。この演出はとても良いと思いました。いつものノリノリのOPとか聞いてる場合じゃないもんな…。
●ICUで菜々子の遺体を前に呆然とする悠くんと、臨終に間に合わなかった遼太郎叔父さん。
静かなだけに切ない…。ICUの外では女の子達が泣き崩れ、男性陣は無念で怒っているのが対照的。
●空気の読めない(笑)足立情報により、失意のままに出て行った叔父さんが生田目の病室に行ったのでは?と分かる。
ここはゲームだと、「被害者と加害者を同じ病院に入れてるのか!」と怒る皆が見られるんだけど…まあ尺の問題かな。
完二が足立を締め上げて(笑)、部屋の場所を吐かせるってシーンもさすがにないか。
●娘を奪われた遼太郎さんは、殺意を持って警護の警官を振り切って生田目の部屋に入ろうとするけど…彼も重傷なのでそこで倒れてしまいました。この辺の必死さに涙する…。
あと、ここで足立が「僕だって殺してやりたいくらいだよ…!」と松葉杖を握りしめるのが…ねぇ。何かねぇ。
●運良く(…)警備も居なくなったので、物音がした生田目の部屋に入ったら、窓が開いていて逃げようとしてるように見えました。
これがまた…タイミングがあざといというかね。こういう状況に何故になった、というね。(いろいろ含んでおります)
●「お前だけ生きて逃げるつもりか」…悠君の押し殺した声が…ちょっと怖い。静かな怒りを感じます。
●0時になって、部屋にあったTVにマヨナカテレビらしきものが映る。生田目シャドウ(?)は底に居る皆を煽るように、「救済は失敗だ」「俺はまだ救済を続けるぞ」「法で俺は裁けない」「生きるも死ぬも一緒だから好きにすればいい」とTVの外に居るみんなに話しかけてきます。
これ、ちょっとおかしいんだよね。まるで会話しているみたいなタイミングで、中から声が応えてくるってのが。
●それを聞いて、男性陣がだんだん荒っぽくなってきます。「法で裁けないなら俺たちで裁く事は出来ないか」という陽介、「お前を許す気はねえ」という完二。そして悠君はただ無言でそのやり取りをずっと見ていました。…ちょっと目が怖い…。
●生田目はTVの中の自分が言ってることを否定するけど、ここまであからさまにあおられるとね…菜々子が息を引き取った直後だし、みんな冷静で居られるハズがないし。
●生田目に詰め寄る完二、それを止めようとする雪子、直斗はTVがここにあることから生田目がそこへ逃げるかもしれないが…「一度入ったら二度と出られないかもしれませんけど」と。
この時の直斗も、ゲームの時ちょっと怖かったなぁ。
彼女は、探偵という肩書きを持ってたのもあって「法で裁けない事件」というのをいくつも見てきたのかもしれませんね。
●この言葉で、皆気付いてしまうんですよね。生田目を法では裁けないけど、彼らが直接手にかけるのではなく処罰する方法が1つだけあるってことに。
《テレビの世界へ、落とすか落とさないか。》
●この選択がゲームで出たとき、心の中がザワっとしました。ゾっとしたというか…。
つい最近まで、P4の皆は本当に明るくて前向きで過ごしていて、菜々子も助けることが出来て。
だけど、菜々子が亡くなってからどんどん暗い方向に話が向かっていって、とうとうこんな恐ろしい選択を突きつけられることになってしまうという。
●完二は報復する気満々。直斗はその方法を掲示して。陽介は何よりも好意を寄せてた小西先輩を生田目に殺されてると思っているので、もう歯止めがきかないし。
りせは「本気なの…?」とおびえ、千枝は「良いとか悪いとか、そういう問題じゃないじゃん!」とやり方を否定していて。雪子は駄目!と止めようとする。
●ここで、ゲーム原作だと陽介に「その前に俺はお前の意見が聞きたい」ってふられるんですよね。
ところが、アニメの方は違いました。この期におよんで「違う!」と否定する生田目についに我慢がならなくなったのか、それまで黙っていた悠君が生田目の首根っこを引っ掴んで、ズルズルと引きずり始めました。
いやマヂで怖かったこれ!!!!!! 無言で引きずっていくから余計に怖い。
●止めようとする女性陣を遮って「関わりたくないヤツは出て行けばいい」という陽介も生田目に「見苦しいですよ」と言う直斗も怖い。もう怒りで皆が我を忘れてますよ…。
●悠くんは暴れる生田目にはおかまいなしに、TVの中へと落とそうとします。もう目が…マジ。
「救いたかっただけなんだ! 殺されないように!」という生田目の最後の叫びも耳に入ってない様子だったけど…。
●一瞬、菜々子の笑顔が悠君の頭によぎったようで…すんでの所で踏みとどまりました。
あああああ…よ、よかったぁああああぁあ!
まさかのBAD ENDを1回見せてみるパターンかと思ってすごい焦った!!!
●このままほおっておけないと怒る陽介たちに、「それじゃあこの男と同じだ!!!」と叫ぶ悠君。
そうだよね…掴まってた時ですら、菜々子は「お兄ちゃん 喧嘩しちゃダメだよ…」って言ってた。
お父さんとお兄ちゃんが不穏な空気の時も「ケンカ……?」って心配そうにして。
基本的に争う事が嫌いなんだよね。そういう想いが多分、菜々子の姿と共に一気に溢れて来たんじゃないかと思う。
●「何かがひっかかる」「俺たちは何かを誤解しているんじゃないか」。
「俺たちの目的は、真実を知る事だ」。
やっとここへたどり着いた。「落ち着け、陽介」と静かに言う悠君もいいね。
ゲームだと皆と落ち着かせる為に叫んでた。
でその後、りせが「ね、みんな深呼吸しよ」ってフォローしてくれるんだよね。こういう女の子の気遣いがいいな、と思った。
●みんな冷静さを取り戻し、一度考えを整理してみようということになった。
ここで、【愚者(The Fool)】のアルカナのコミュニティはMAXへと到達します。そして特別捜査隊のコミュは【審判(Judgement)】のアルカナへと変化するんですよね。
●生田目が山野真由美を殺した動機がいまいちハッキリしない。ということから話し始めると、やっぱり何かおかしいと皆気付きます。だけど、そこから先が上手く整理が出来ない。
さらにここで初めて、みんなクマがいつの間にか居なかった事に気付く。てっきり菜々子の所に居るのかと思いきや、外で電話かけても繋がらない。
●ひとまず、今日はみんな休もう。と悠君が提案。マヨナカTVが映った後だし、0時とっくに過ぎてるもんね。外は雪がしんしんと積もり始めてました。
●「俺は大丈夫だから」。って言ってるけど、やっぱり皆心配なのか、帰るのを遠慮しているけど、陽介に促されて帰り始めて、菜々子が亡くなってから悠くんは始めて1人に。
雪が落ちる空を見上げていたら、菜々子との約束を思い出してしまった。
「雪が降ったら お兄ちゃんと雪だるま作る」
「ああ、大きいの作ろう」
もう、その約束も叶わない。またここが余計なBGMとか一切入れないで、静かな風の音くらいしかなくて、すごく寂しいんだよ…。やってくれるぜアニメスタッフ。
なんて切ない演出してくるんだよ…。
●ここで今まで耐えて来たのが、1人になったのと雪の寂しい雰囲気で一気にきちゃったんだろうなぁ。菜々子の名を呼んで涙がこぼれてしまって。
そこに帰ったハズの陽介が戻ってきました。何かこの時の陽介の顔がね…困ったような感じでなぁ。
「やっぱり大丈夫じゃないじゃねぇか」みたいな顔で。悠君がやせ我慢して「俺は大丈夫」って言ってたの分かってたんですよねぇ。
または悠くんがもしかして、一人で暴走するかも?と思ってきたのかな?
●「あの時、思いとどまったのは本当に正しかったのか…」
「くそっ…くそう…」って押し殺したように言いながら止めどなく涙を流す悠君が痛々しい。
泣いてる顔を見ないようにして、何も言わないで肩を貸してやる陽介が男前でした。
●アニメの悠君はこういう部分で、人間味があって等身大な高校生男子なイメージが見えて良いと思います。こういうとこで個性があると、あ、これが悠君なんだ。と納得出来る。良い演出だったと思います。
●アイキャッチにいつものSEがなかったのも、この静かな悲しみと、やり場の無い怒りのシーンを彷彿とさせて良かったと思います。
●そして知識が上がってさりげなくステータスがMAXに到達していた(笑)
●翌日、改めて皆で生田目についての「誤解しているかもしれないこと」「何かが引っかかる」ことを話し合い。
その最中、悠君が自分に届いた脅迫状に違和感があったことに気付きます。
●1通目の「コレイジョウ タスケルナ」、2通目の「コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテコロサレルヨ」
どちらも、「救済をする」と言っていた生田目の言葉と矛盾している。そうそう、事件の違和感ってのはムジュンを探すことから始まるのよ、ナルホドくん。
●ちなみに翌日になってもクマはまだ見つからず。陽介が心配しまくって電話をかけまくっていたのに…。陽介ほんとにイイヤツだよ。
●脅迫状の文面から、生田目ではない誰かが出した可能性が出て来た。このあたり、ゲームでも「わ、そうか!」と今更ながらに違和感に気付きました。てか、直斗なら記憶力もいいし、早めに気付きそうな気もするけど(笑)
●そこで、生田目の話をもう一度聞くことになり、彼が何をしようとしたのかをハッキリさせます。
生田目は脅迫状のことは知りませんでした。
●「理解出来るのは俺たちだけです」と昨日は自分を殺そうとTVに放り込もうとしていた相手が、話を信じてくれると分かって、生田目も全て語ってくれます。
●あるとき、テレビの中に手が入る事に気付いた生田目。これも悠君と一緒で、ある日突然気付いたんだよね。この二人の共通点、大事なとこです。
●山野アナと小西先輩の事件を経て、マヨナカテレビに映った人間は殺されるんじゃないかと気付いて、小西先輩に警告したり、警察にも電話したけど信じてもらえなかった。
だから、その次に雪子が映った時に信じてもらえないならさらって匿うしか無いという考えにいたってしまった。
さらに、テレビの中ならば犯人も手出しが出来ないだろうし、ほとぼりが冷めたら出してあげればいいんだ、と。
●自分にはそれが出来る、それが使命だと思ってしまった。
●だけどそもそも、手を入れただけで中に入って大丈夫かどうか確かめもしないで実行した時点で…まあ、生田目は焦り過ぎだったなとしか言えない。安全が確認出来たうえでやるならいいのにね…そういうことすら相談できる相手が居なかったから、「何とかしなきゃ!」の考えて突っ走ってしまって、結果が空回りしだもんね。やるせない。
●しかも、生田目が誘拐してテレビに入れた雪子たち以降、彼女達は無事にその後外に出て来て殺されずにすんでるから、自分は助けることが出来たんだ、間に合ったんだと思ってしまったと。
実際に助けに行ってたのは悠たちだったのに、悲しい勘違いとすれ違いが続いて、ついに菜々子の事件に至ってしまったわけで。
●でも菜々子を誘拐して自分も中に入ったら、自力で出る方法も無い場所だと分かった。シャドウもウロウロしていたハズだし…その時にはちょっと錯乱もしてましたしね。
●彼は殺人はおかしていなくて本当に助けようとしていけど、その方法が間違っていたわけで。
…あとは、何故マヨナカテレビに雪子達が映ったのか。これが問題。(のちのち明かされるわけですが)
●その頃、クマは何も出来なかったことに落ち込み、しかも自分が何者なのか分かったら自分には居場所が無いことに気付いてしまった。1人、霧の中でみんなにお別れを言うクマ……。悲しいよぅう…やめてくれぇええ。このさびしんボーイめ!
●だけど、クマが消えたのと引き換えになったように、菜々子が息を吹き返しました。
ここ、アニメのみだと分かりにくいかもなんですが、菜々子の死因は元々原因不明で、おそらく霧の影響とシャドウの暴走によるものなんですよね。肉体的にというより精神的に消耗したんじゃないかなぁと私は思ってるんですが。SPが無くなったら次はHPを消費していく、みたいな。
テレビの中の世界って、人の心の世界のようなものですからして。心が死んだら身体も死んでしまった…みたいなものかなと考えてました。
原作ゲームだと、番長たちが生田目を落とす事を止めて、真実に向き合おうとしたことで、その後に生田目の病室を出ると「菜々子ちゃんが…!」と看護師さんが伝えにくるんですよね。
●アニメ版はその前に己の選択が正しかったのかどうかに思い悩む、やりきれない気持ちで涙を流す悠君を表現してましたが、それはそれで上手いなぁと思った。
●菜々子復帰で叔父さんも泣きながら悠くんにすがり付いて嬉しそう。だが重症なんだから無理すんな(笑)
おかげで皆にも明るい顔が戻ってきたし、やりとりも明るくなってきた。
●こたつで寝入ってしまう悠君、新しいこたつは買いに行ったようで(笑)
握ったままの携帯に、学校の友人達からのメールがたくさん入っていたのが嬉しかった。こんなとこまでちゃんと描いてくれるなんて。悠君の家族が大変だったと聞きつけて、みんな心配してくれてるんですよね。こういうとこにもちゃんと絆を感じさせるなぁ。
●寝てる間に勝手にベルベットルームで召喚される(笑) ちょ…そんな強引なw 【審判】と【女帝】ゲットのお知らせです。これであとは【世界】だけかな。
一度、立ち止まってみた方が良いのかもしれませんな。とイゴールさんの言葉。こうやって時には方向性を記してくれるのがベルベットルームのいい所。ちょっと謎めいていて分かりづらい指針なんだけどね(笑)
●叔父さんに「久保美津雄事件」について聞いたら、怪訝な顔をされたけど、悠くんが真剣なので聞き込み成功のようです。
事件に関わることは賛成してないだろうけど、何か大事なことをしようとしてるのは分かってくれたんでしょうね。
●翌日の聞き込み後に愛家で食事しながら推理するも、なかなか進展無し。そうこうしてたらあいかちゃんが妹さんのお祝いとドン!とスペシャル肉丼サービス(笑)
しかも悠くん、勢い良く食ってる!(笑)……これは…ステMAXだし、完食出来るんでは…?と思ったら数十秒で食いやがった(笑)
●いっぱいいっぱいで食事どころじゃなくて、やっと空腹感じ始めたのかもしれないが、いきなり肉丼はキツくないか(笑)
肉3kg、ご飯3kgだぜ…?
●ゲームでの聞き込みは町中を回って人々と会話しても「半年前だとさすがに覚えてない」とか「怪しい者?見た事ないよ」という答えくらいしか返ってこないんですよね。つまり不審者は居なかったという結論。
●これって生田目の時と似たようなことになってると分かるんですよね。見えてるけど見えない。つまり居ても気にならない。
●頭を冷やしてくると外へ出て行った直斗の後に続き、悠と陽介も出て来て、脅迫状を出して来た人物についての整理。
山野アナと小西先輩と接点があり、特別捜査隊の行動を把握することが出来て、堂島家に怪しまれずに近づけた人物。
●そのすべての条件を満たす人物……悠君はここで誰か思い当たった人物が居るようです。
●ちなみにゲームだと、ここでその人物は誰か…の選択肢が出てくるんですが、捜査隊の皆を含み全ての名前付きキャラの名前がズラっと選択として出てきます(笑)
さすがにここまで来ると消去法で誰だか分かってはくるんだけど、その選択肢の量に一瞬引いたのを覚えてる(笑)
「絶体絶命都市」より選択肢の多いゲーム、始めてみたわ、と。
●「ジュネス王国が攻めてくるぞー! いやマジで」も再現されてて笑いました。こんなとこまで忠実に(笑)
ってことで、次回へと続く。
予告のサブタイトルを見るに…ダンジョンの中まで行って対峙するところまでは、やりそうですね。
ってことは1話で撃破されてしまうのだろうか、尺的に(笑) 生田目戦もAパートで片付けられちゃったしな。
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