細かいサブストーリーとは別に、各主人公にそれぞれ少し長めのサブストーリーがあります。
1つの小さなイベントが終わると、「その2」が始まる…という具合で何回か続くエピソードがあります。
それは進めていくと結構いい話もあったり本編に少しリンクしていたり、中には出生の秘密が分かったり…とか、それなりに深いものも…。
面白かったエピソードを拾ってみようと思います。



サブストーリー/秋山編

「リストラの値段」「弟子入り志願」「弟子の反抗」「リトライ」

秋山の長めのサブストーリーは、塩原(しおはら)という男が金を借りにくるところから始まります。
塩原は親の経営していた印刷会社を受け継いだものの、この不況で危なくなったのでわざと倒産させて、新たな職で再起を計ろう…という。
500万ほど貸してくれれば、仲間を集めて次の会社で成功させてみせる!…と意気込んでますが、色々聞いてみると会社の方向性も「IT関係でなにか…」と曖昧だし、共に会社を興そうという仲間も俺が声をかければすぐに集まる、「ネットゲーム仲間とかでも頼りにされてるんだぜ」と現実と非現実をまぜこぜにしている始末。

例によって、金を貸す前にテストを受けさせる秋山ですが、塩原に出す課題は
・「ビジネスを始める仲間を最低3人集める」
・「社長の名刺をもらってくる」
・「キャバ嬢をアフターに誘う」

選択肢が3つ出ますが、最終的に塩原が「もう一回チャンスを!」と言うので(笑)全部やらせることになります。
花ちゃんも言ってたけど、秋山も甘いなぁ…。「ここまでダメだと逆に結果見てみたくなる」ようなこと言ってたけどそういう問題じゃ…(笑)


仲間集めでは、すぐに集まりますよ!と出ていく塩原。しかし、塩原の曖昧な未来設計で今の仕事を辞めてまで一緒に会社をやろうと言ってくれる仲間はおらず、テスト失敗。
「こ、今度こそ!」と言うのでイレギュラーだけど2度目のテストを受けさせるも…社長の名刺ももらえない。
「例えば俺だって社長なんだけどね」という秋山。おお、そういえば!! これは機転が利くかどうか…というのも見るテストだったのかな。
自分優位で考えてると、名刺すらもらえないようです。
さらにもう一度だけ「キャバ嬢をアフターに誘う」お題でチャンスをあげると、やっぱり失敗。口先だけではすぐに分かるから、キャバ嬢も乗ってくれなくてアフターには誰一人誘えませんでした。
秋山は要は、彼に会社を経営していけるだけの技量とか素質があるのかどうか、を見極めようとしたのかな…。

しかし、テストは失敗したものの…どこまでやれるか見てみたくなった、という秋山は500万円を貸してあげることにします。


そのままパート2(笑)に続きますが、秋山みたいな金貸しを目指す!と勝手に弟子入りしたり、借りた金を元手に増やして羽振りが良くなって500万の倍の1000万を返して来たと思ったら、同じ金貸しデビューして秋山の客を横取りしたり。
逆に羽振りの良く無い別の金貸しに、塩原の金目当てに利用されてたり…と色々を恩を仇で返すようなことばかりしてきます。

しかし、結局彼はまたお金を失ってしまいます。
最後にもう一度だけチャンスを上げて、覚悟をみようとする秋山。

煙草1本から、お金以外と物々交換でわらしべ長者みたいなことをして、1時間でどれだけ高い物を手にいれられるか…を塩原と秋山で競うことになります。
おお…これは何だか面白いことになってきた。

結局、二人は互いに高級時計をゲットしてきて、質屋えびすやで鑑定してもらいますが…。
どちらも元はいいけど古かったり傷が多かったり……で、僅差になったものの…秋山がわずかに勝って勝ちました。

しかし、塩原は煙草1本でここまで大きく出来たのであれば、1からやり直せる自信がついたと、出直す事を決心しました。
そして秋山は弟子への餞別として、500万円を渡します。
塩原が以前、羽振りが良くなった時に借りた500万を1000万にして返してきたのですが、「うちは利子は取らないから」とキッカリ500万、塩原に返したのです。

もう2度と俺の所に来るな、という秋山。俺の客で2度借りにくる人は居ないから。
「それは、テストではじかれて怒って二度と来ないか、
 テストを乗り越えて、本気で人生を変えるかの
 どちらかだから。」

最初の「2度目」が自分の弟子だなんて、格好悪いじゃない。…とちゃかす様に言いますが、それは塩原への「しっかりやれ」というエールでもあるんですよね…。

今までの経緯を見て、塩原がどん底から這い上がれるだけの気持ちを持てるようになったと判断したんでしょうな。
だから「弟子」と呼んだ、と。

この関連イベントは、秋山がホームレスから金貸しになった経緯とか、何故テストを受けさせて貸すのか…という理由とかが分かるので、秋山の人となりが分かり易くなるエピソードでもあります。
うん、色々考えている人物だなぁと思いました。

外見、チャラっとしてるんだけど、すごく現実的に物事を見ている人なんですよね。
しかも頭がいいから、機転が利いてこれ!という解決策をすぐに見いだせる。
谷村とそろって、桐生組(笑)のブレーン担当ですな。



秋山の他のサブストーリーは、結構笑える物も多いです。
偽札事件では、迷惑だから……とサクっと悪巧みしている連中を倒した後、手にした偽札を燃やしてその火で煙草を感慨深げにふかす…とか、ちょっと格好いいムービーなども見られます。

偽スカイファイナンスの噂が流れ、秋山が自分の偽物を騙すエピソードもあります。
花ちゃんに手配してもらって罠を準備し、客のフリをして偽秋山の所へお金を借りに行くと、偽秋山はテストを受けさせます。
それは謎のアタッシュケースの中身を運んで依頼主から別の人物へ渡すという、怪しい仕事でした。
怪しい男からまずはアタッシュケースを受取りますが、本来秋山へのテストのハズなのに、偽秋山は心配だから(笑)と言って結局自分がケースを持って付いて来ます。
失敗出来ない仕事だと思っているようで、あからさまに小心者です(笑)

しかし、途中でアタッシュケースを奪われてしまいます。
逃げるのも怖いので(笑)、取引現場に行って相手に謝るしかない…と
取引現場にたどり着くと…妙にもっさりパンチパーマの小太りの黒スーツの男が……って花ちゃぁああああんん!!!???(笑)
怯える偽秋山の後ろで、花ちゃんの変装に笑いを堪えて震えている秋山が可笑しい。というかこっちも吹いたw

そしてパンチパーマの男(笑)は手下のバーテン?黒服?などなどを引き連れて、攻撃してきます。
今この街に居たら、あんたヤバいんじゃない?ということを言ったら、偽秋山は逃げていきました(笑)

ちなみに、変装した花ちゃんが連れていた部下は、秋山の経営するキャバクラの店長や店員たちでした(笑)
秋山もいい仲間が居るなぁ……。なんか微笑ましい。


あと個人的には、悩んでいる自分の店のキャバ嬢に、アフターや同伴についての心得を教えるイベントが結構楽しかった。
心理戦得意なのねー、秋山。
会計で財布を出すフリをして、男に「俺が払うよ」と言わせつつキャバ嬢は気を使える子という認識させる…とか(笑)
家庭的な面を見せるギャップ作戦(笑)とか、いちいち納得の方法で笑った。

視覚的インパクトがあったのは、札束風呂に入りたいが為に、家族で狂言誘拐を企てる一家。
娘が誘拐された!と金を借りに来るお父さん。
しかし手に入れた金を持っていったという目撃証言があり…追いかけるとホテルの1室で、札束風呂に入ってワイングラスを掲げる女の姿(笑)
それは金を借りにきた男の妻でした(笑)&娘も一緒。
こんなくだらないことで…と実力行使でお金は返してもらうことに(笑) 風呂に入ろうとしていたブリーフ一丁のお父さんとバトルです。(しかもメラ弱いw)
札束風呂に入っている女性を見つけた時の秋山の「うわぁあ何コレ…」という感じの顔が、わざわざムービーだったのに爆笑しました。
しかし3000万円じゃあんなデカい風呂にいっぱいにはならないと思いますが…。しかもラブホ……(笑)
(お湯無し、札オンリーの風呂じゃ、カサカサして痛いだろうしw)


秋山は金貸しを営んでいるという主人公なので、そのお客さんとのエピソードとか、お金に絡んだ事件とかが多かったですね。
ちょっと笑えるエピソードが多いのも、秋山駿というキャラクターならでは、かなぁ。

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