ヅカって裁判

2009年3月1日 演劇
宝塚&逆転裁判コラボの「蘇る真実」を観てきました。
同僚が行く気満々だったので、便乗して一緒にチケを取ってもらったのですが、まあこの舞台が発表された当初は「ええ!?いきなり宝塚で!? キラキラ過ぎないか!!!……でもフェニックス・ライトの方かぁ……ならまあ……いいのか?」

……てな感じで、まあネタとして見ておこう的な気持ちだったんですが。


思いのほか面白かったです!!!!

随所にゲームのセリフがちりばめられていて、ゲームファンにもニヤリと出来る小ネタがあちこちに。
演出家の方が、何度もプレイして色々美味しいとこを取ろう!とゲームのファンにも楽しめるように演出してくれたのが良くわかります。(公式ブログより)
チャーリーくんがちゃんと事務所にあったり、矢張がタイホくんのTシャツ着てたり、随所に使われるBGMやSEがちゃんとゲームのものだったり。

ナルホドくんも、キラキラしてたけど(笑)これが「フェニックス・ライト」(通称ニック)なんです、と言われたらもうそれで納得がいったので、違和感は最初から感じずにすんなりと受け入れて、舞台の雰囲気に入れました。


たぶん、ヅカ的にはありえなさそうな矢張(ラリー・バッツ)やイトノコ刑事(ディック・ガムシュー)もいい味だしてた。
ヅカ舞台なのにイトコノ刑事が「○○ッス!」とか語尾が……(笑)
矢張の「あんた、あの子の何なのさ!」も聞けたし。
真宵ちゃん(マヤ・フェイ)やナツミさんの再現度とか、すごかった(笑) 

矢張は直接事件には関わらないんですが、脇役でありながらも結構いいトコで笑わせてくれました。
……てか、ヅカ舞台に笑いってありなの!?いいの!?と思いながら観てましたが。
男と女について語る矢張が
「男女の間には「ときめき」という木があって」
「それが育つと「やすらぎ」になるんだ」
と語ると真宵ちゃんが「それって「ドン引き」だと思う」
と返したのが一番笑いました……。
お前……いい笑いもってくな……。


そして特筆すべきは御剣(マイルズ・エッジワース)!!!!!
これは…アリだ……! いや、むしろミッチャンってあの衣装からして最初からヅカ寄りだったじゃん! ありあり!これはアリ!(笑)
と出てくるたびに動作を眺めてました。やー、背筋がピン!としてて、立ち姿がすごくキレイなんだわ。
ゲームの御剣は頭脳派のくせにガタイが結構よくて、そこが好きだったりするんですが、スマートでシャキっとした御剣も良かった。

オリジナルヒロインのレオナも、北米版ベース……と言われたらすんなり受け入れられました。
まあ、最初から宝塚だからラブはあるんだろうなぁ……と覚悟して行ったので、フェニックスが急に愛の歌を歌い出したりしたのにはまあ、慣れたんですが(笑)

……しかしこの人たちのベースが『逆転裁判』からのキャラだと思うと……歌と踊りのシーンではニヤニヤ笑いが止まりませんでした。
……あの……可笑しいという意味で(笑)
や、ヅカ的には見せ場なんでしょうけど、元ネタのキャラを思うとどうしても面白さが先に立ってしまって!(笑)
うん、でも踊りは皆すごいキレイにそろってるし、見栄えするしでこれを『逆裁』だと思わなければ「おお……素敵……」になるんでしょうが。




ストーリーの方は「蘇る逆転」をベースにしてるので、まあその時点で役割的に犯人はこの人だなー(笑)と分かってしまったんですが、逆裁を知らないヅカファンにも分かり易く、証拠品を提出!な場面や説明シーンでは、バックスクリーンに映像を映し出したりして、分かりやすくなってました。
フェニックスが「くらえ!」というと、突きつけたであろう証拠品がバーン!と写しだされたりね。

このバックスクリーンは、OPも映ってました。これは面白いしかけだ……。上手く利用してるなぁと思います。

そして、『逆転裁判』といえば……!の、法廷パートがかなり熱くて、楽しかったです。
追いつめて行く感覚がちゃんと感じられた。
机をバン!と叩いたり、異議あり!と突きつけたりとか、おお……逆裁っぽさが随所に……。
そして、私は遠くてよく見えなかったのですが、オペラグラス持参の同僚は「裁判中にエッジワース(御剣)が腕組みしつつ指をトントンやってた」とおなじみの動きをしていたことを教えてくれました。
おお……そんな細かい動きまで!

あと、一応アメリカ舞台なのに、給食費とか学級裁判は無いよなぁ……とか心の中でツッコミながら、書き下ろしイラストにときめきました。
おお!幼少レオナ可愛いじゃん! 
ちなみに、「事件の影にはやっぱり矢張」でした。バレるタイミングはゲームとは違いましたが(笑)

真犯人は、もうちっと悪あがきするかと思ったんですが、意外とあっさり罪を認めてしまっていて、それがちょっと残念。
もっと豹変する様が見たかったんだけどなー。最後の最後まで、罪を認めずに食い下がってくるとことか、物足りなかったけど……3時間で終らせるにはこれくらいが妥当だったのでしょう。

終わりの方でフェニックスとエッジワースのやり取りで
「苦手なんだ……世間話」が聞けたのは良かった! いい終り方した!
その後は、おそらくフィナーレで衣装替えして華麗なダンスが……。これが本来の宝塚の姿なんだろうなぁ……と思いつつ見てました。


で、カーテンコールの後、最後に「みなさんもご一緒に」という感じで2人ばかり役者さんが見本を見せてくれた後、せーので……

『異議あり!!!!!』
を観客たちも参加してやりました。
……これは楽しい(笑) しっかり参加しましたよ!


てなわけで、初めて舞台化を知ったときは色々と心配でしたが、思っていた以上に楽しめたので観てよかったです。
……まあ、やっぱり踊って歌っていきなり愛を語り出すのは、こそばゆくて笑っちゃてダメでしたが(笑)
特に御剣ワールド全開!な感じの、ダミー御剣がいっぱい出て来て一緒に踊るシーンは、面白くて腹筋がヤバかった……(笑)

DVDがいずれ出るそうなので、遠くてよく見えなかった部分をもう1回見てみたいし……買おうかな……。


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