ISBN:4150203806 文庫 宇佐川 晶子 早川書房 2005/02 ¥861

過去に出ていた本が、新装版として発行されていたらしく、いつも寄る駅本屋に平積みしてあったんですね。

表紙の絵が超好みで……うっかり買ってしまいました……(笑)
王道のファンタージのおいしいとこを持ってるんだけど、どこかキャラクターたちが皮肉っててユーモアがあるというか。

1巻目の巻末で解説されていたように、『指輪物語』のような悲壮さはあまりなく、どちらかというと明るく前向きな感じなのが特徴なんですな。
こう…「うわ……こいつなんて嫌なヤツ!」な相手には、後でちゃんとこっちがスッキリする展開で、こらしめておいてくれたりとか(あらなんか、水戸黄門みたい(笑))。

いや、基本は主人公の少年の成長物語でもあるんだろうけど、彼と共に旅する大人たちが、一癖もふた癖もある連中で、ヒヤヒヤもさせられるんだけど、こいつらなら何とかしてくれそう……な頼もしい仲間でしかも面白い。

主人公の少年も実は秘密があるんだけど、本人はうすうす感じているものの、肝心な部分を教えてもらえない。
それを読み進むにつれて少年と一緒にこちらも理解していきつつ、先が気になって読み進めてしまいそう。

にしても、どこのファンタジーも魔法使いのじいさんってのはいいポジションですな。
この本の魔術師のじいさんも、これまたいい味出してるキャラなのです。
少年との交流もまた、微笑ましくて良い。

現在2巻まで読了。
じっくりと通勤のお供に読み進めたいとこです。

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